福事労の初代委員長を務めた菅原孝さんが2025年8月30日にご逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
福事労が結成されたのは今から33年前の1992年です。過去の定期大会で「福事労結成大会」の映像を見たことがあります。結成当時はまだ採用されておらず、当時の様子を映像の中で初めて知ることができました。当時40歳だった菅原さんの姿もそこにあり、参加した組合員を前に初代委員長として福事労結成の経緯などを熱く語る姿が映し出されていました。参加した組合員は新しい組合の立ち上げに期待し、また、前例のない初めての経験に皆、緊張した面持ちで菅原さんの話に真剣な表情で聞き入っていました。映像の中では議案の提案、投票・議決が淡々と進められていました。談笑などの場面は一切なく、その静けさから、参加する人々の覚悟と、これから何かを成そうとするエネルギーのようなものが感じられました。
33年が経ち、切りが無いので省略しますが、この間、福事労では専従職員を置かず、「自らのことは自らの手で」をスローガンに多くの成果を上げてきました。また、同時に一緒に頑張った多くの仲間が退職等で組合を去っていきました。それでも同じ福島の空の下で暮らしており、いつかまた会えるものだと思っていました。しかし、菅原さんの訃報に接し、そんな日々も永遠ではないことを当たり前のことながら思い知りました。
菅原さんと最後にお会いしたのは5月の10分の1集会でした。あの日、一緒に煙草を吸いながらお話したのが最後となってしまいました。
菅原さん、ありがとうございました。
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